前回に引き続きカスタールラグ実験シリーズです。
本日で最終回です。
今回はお醤油を小さいラグサンプルにこぼしたいと思います。
⬛︎ 実験③
お醤油をこぼした場合
お醤油は着色汚れとなります。
時間が経つと繊維に染み込んでしまう可能性があるので
早期メンテナンスが望まれます。
どれくらいこぼしたら良いのか加減が不明でしたので
二秒間ぐらい垂らし続けました。
これはなかなか汚れています
水とルイボスティーでの実験の続きなので
より染み込みやすくなっているようにも感じました。
不安が募ります。
⬛︎ 擦るではなく叩く!
拭き上げの際は絶対に擦ってはいけません
繊維に擦り込んでしまうと汚れが深いところに残ってしまいます。
着色汚れの際はなおさらで、シミが残る可能性があります。
上から吸い上げるようにトントンと叩きながらタオルに吸い取ってあげましょう。
今回も濡らしたタオルを使用しました。
醤油をこぼしてから1分後くらいに拭きあげ開始です。
意外とシミは残っていないようです
が拭き続けると中の方からどんどんお醤油が湧き出てきました。
ぐーっと押し込み
吸着させます。
少しづつ治ってきたようにも思います
10回ほど繰り返してもまだ着色が確認できますが
綺麗になってきたのでこの辺で検証終了です。
⬛︎ 結果
上記写真が拭きあげ後のラグです
左がテストしたカスタール、右が新品のカスタールです。
光の加減も少しありますが、
水だけでかなり綺麗になりました。
手前がテストカスタールです、よく見てみると若干のシミがわかります!^^;
ただここまで綺麗になってくれると大変安心できるのではないでしょうか。
⬛︎ 早急に行うべし!
メンテナンスは早め早めが重要です!
ティッシュ一箱使い切るぐらいの覚悟で叩き、拭きあげてくださいね。
見た目はほとんど区別つかないようになりましたが・・・
匂いは残っていました!!
磯の香りがしました、なんでだろ。
・しっかり大量の水で流してみる
・水で薄めた中性洗剤を目立たないところで試してから使用してみる
そして叩いて拭き取る
この2つを繰り返してあげることが重要です。
フローリング等の上に敷かれている場合は
床が濡れたり裏面にシミが広がったりする可能性があります。
バスタオルなどの大きいタオルを敷き、余計な水分を裏側から吸収させてください
ペットボトルなどに入れた水や、中性洗剤を溶かした水を使用し
様子を見ながら部分的に洗い流してあげることが理想です。
ウールはすごい!!
と謳うラグブランドはたくさん目にしてきましたが
使われているウールがすごいのか、ウールの特性を評価しているのか
うまく見極める必要があると改めて思いました。
カスタールの使用するウールは
真っ白で漂白をする必要がないくらい綺麗なウールを選別して使用しています。
漂白の段階で油分が洗い流されるリスクが減るため、
ラグになった時の防汚効果が長く続くと考えられます。
カスタールラグのご採用をお考えのお客様のお役に少しでも立てれば幸いです。
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